超低速起稿

都内在住のDJによるサブカルチャーと占術の談話

銀杏BOYZが好きだったサブカル少年少女達はいちごの唄を観て過去の色々な諸行を思い出して死ぬことになるか。

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あらすじ


冷凍食品の製造工場で働く笹沢コウタの大親友・伸二は、2人が「天の川の女神」と崇拝していたあーちゃんを交通事故から守り、あーちゃんの身代わりとなって死んでいった。それから10年、コウタは偶然あーちゃんと再会する。伸二の「死」を背負いながら生きていたコウタとあーちゃんは、伸二の命日に1年に一度「逢うこと」を約束。毎年逢瀬を繰り返すコウタは、次第にあーちゃんに恋心を抱くようになる。俳優のほか、バンド「The SALOVERS」のボーカリストとしても活動する古舘佑太郎がコウタ役、NHK連続テレビ小説半分、青い。」の石橋静河があーちゃん役をそれぞれ演じる。


漂流教室


あくまでも考察なのだが、
銀杏BOYZ漂流教室の歌詞の描写が描かれているように思えた。
「このまま僕等は大人になれないまま
しがみついて忘れないんだ」が本作のテーマだったりするのかもしれない。
当時、高校生だった銀杏BOYZ好きなひとたちはわかると思いますけど、大好きだったあの娘が転校してしまうというリアルに直面したり、自傷行為援助交際してる人がいたり、深夜に発狂したり、大学ノートに描き殴ったり、童貞だったり、部室でセックスだったり、友達が死んだりなんてことが本当にリアルにあって、その出来事が銀杏BOYZの曲に直結してしまったというエピソードは絶対にあるんじゃないかと。

 

 

人生の坂を下る

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コウタと伸二が奇声をあげながら自転車で坂を駆け下りるシーンが一番色濃く残っていますが、これ誰しもがやったことはあるよね?と微笑みながら観ていました。私も中学生〜高校生ぐらいの時は奇声をあげながら自転車爆走してましたよ。
ちょうど2005年あたりかな。銀杏BOYZが絶頂期の時代でしたから突然発狂したり夜中にバット持って工場のガラスを割って回ったりしてるやつもいました。まさにそれがカッコいいことと勘違いしてたのかもしれませんがみんなティーンエイジャーだったんだなーと今になって思います。

漂流教室の歌詞では、「あの夕焼けが沈むまえに自転車で競走さ。この坂道を登りきれなかったら百円な。今まで出会えた全ての人々に もう一度いつか会えたらどんなに素敵なことだろう。」

というのがキーワードになってたり。
2005年に出されたアルバムの漂流教室という曲の内容では自転車で登る。まさにティーンが未来に向かって走るという様。そしていつか大人になる。実際、当然のように私も大人になりましたが友達と自転車で坂を登って競争なんてしなくなりました。

映画では下りのシーン。全速力で駆け下りて伸二は死んでしまいます。人生を駆け下りるというのは死と直結していて人生のラストスパートのような意。映画「時をかける少女」では主人公が自転車のブレーキが効かずに電車に轢かれてしまいそうになるも、タイムリープで助かります。
現実にはタイムリープなんて出来ませんが、大人になったコウタとあーちゃんは伸二を思い出すかのように坂を下りました。つまり回想の意味があるんじゃないかなと。あの頃には戻れないけど、あの頃を思えば気持ちはあの頃に戻るみたいなこと?じゃないでしょうか。


映画の時代設定


個人的には2011年ごろかなと思いました。
被災地も出てくるあたり、そう言わざるを得ないというか。実際、私も東北出身でしたが、都内に住んでいたので全然平気で、むしろ実家や祖父母の家が結構危ないというかんじでした。

銀杏BOYZの峯田さんはよく地元のライブハウスに来てくれてました。復興を勇気づけに来たのかな?よくわかりませんが、よく来てました。
その頃、自分は2011年ごろ夢も希望も何も無い時だったのでまた映画の被災地のシーンでノスタルジックになってしまいました。いやー何も成し遂げてないで東京にいるけど本当にこのままでいいのか?地元の人たちが困っているのに何もできないし。という思いが強かった時期でした。

 

野方、高円寺、環七

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あーちゃんが住んでいた野方。
6〜7年前友達が野方に住んでいたこともあってよく出入りしていたことを思いました。余談ですがその友達の家で初めて出逢ったのが後の愛しておくれ(ex.グッバイフジヤマ)のナカヤマくん。
また最近も会う機会があって、この映画伏線ぽいなと思いました。
野方も思い出深いし、高円寺近辺に住んでいましたから高円寺がロケ地でかなり嬉しかった。もちろんサブカルはみんな高円寺好きだし、初っ端からよく通ってたBar長州ちから近所での"再会シーン"。
全部自分の好きな道や場所がクローズアップされてるようなかんじでとても良い気分になりました。

 

 

 

ストロベリーフィールド

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しばしばストロベリーフィールド、ビートルズというワードがこの映画の中で登場しますが、もちろんこれが重要なキーワードになっています。
まあビートルズ好きじゃなかったらピンと来ないでしょうが、やっぱりサブカル側の人間的にはこのワードが出てきて嬉し恥ずかしというかこっぱずかしくなりました。
自分は昔、ジョンレノンが亡くなったダコタハウス近くのセントラルパークにあるストロベリーフィールド(NY)に行き聖地巡礼もしてるくらいには
サブカルな自分が大好きでしたから、これはなんかこっぱずかしいなと。
絵に描いたような峯田的な青春映画だなあと。

 


岸井ゆきの麻生久美子

岸井ゆきのがパンクロッカーでさらに酒クズという役で最高でした。NHK朝ドラ「まんぷく」ではスメルズライクアバージンみたいな純情な女の子を演じ、映画「愛がなんだ」では今泉力哉監督の手によって都合のいいタダマンに仕立てあげられ愛について苦悩する役でしたが、最近、岸井ゆきのが試されてるという印象があります。
今後の活躍に期待。

そして本当にちょい役で麻生久美子
いつの日か新宿でバッタリお会いして握手してくださった事を思い出しました。アイデン&ティティの時からずっと応援してます!というサブカルアピールも欠かさなかったことを思い出した。

 

 

水星逆行

現在水星逆行中で8/3まで。
そして織姫と彦星・七夕がキーワードになっているこの映画。
スピ的にもタイミング抜群だなと思いました。
あの時銀杏BOYZばかり聴いてた人でノスタルジックに浸りたい方は是非観て欲しいと思いました。

水星逆行とララランドと夢で逢えたらが同時に殺しにかかってきた話 - 超低速起稿

 

 

あとがき

コウタは「あーちゃんは天使だ」というのに対してあーちゃんは「私は簡単に捨てられる女だよ?なにもわかってない!」と言うシーンがありましたが、

20歳ぐらいの時に好きだった人から「あなたは昔の私が好きなだけ!今の私は昔の私じゃない!」と言われ傷ついた事を思い出して無事に死にました。