マハラジャとはディスコである。
マハラジャ (MAHARAJA) は、1980年代 - 1990年代にNOVA21グループが日本全国に展開した高級ディスコチェーン店の総称。1980年代のバブル期を代表するディスコの1つでもある[1]。
2010年代に入り多くの店舗が復活、現在も営業中であるが、旧NOVA21グループとは経営母体が異なる。
出典:Wikipedia
昨今、特に若い世代はフジロック出演でも話題となったNight Tempoを筆頭とするフューチャーファンクというインターネットにおける既存歌謡曲の再構築文化の流行、登美丘高校のバブリーダンス、平野ノラ、ベッド・イン、ハレトキドキのGET WILDなどで昭和歌謡に触れることが多かったと思う。
ちなみに筆者は1989年の平成元年生まれで一切バブリーを体験したことがない負の世代なので1ミリも昭和歌謡で懐かしいという感情になったことがない。
80年代はいわゆる景気が良いのでイケイケの曲ばかりで、皆が恋愛をガツガツやって傷心や惚れた腫れたを繰り返したような歌詞の曲が多い印象。
それはバブルの強さを象徴したようなものであるが、それとは対照的に我々の平成(90〜00)におけるJPOPという概念はバブルが弾け飛び景気が悪くなり内向的な世代が増えたということで、そういった負の部分に絆創膏を貼るが如く夢や希望を歌に込めて元気付けてやろうというようなZARDよろしく的なかんじで背中を後押しするような歌詞が多い印象。
クラブではなんだかんだ結構前から歌謡曲がかかってた気がするので自分的には普通のことだが、マハラジャでそれを体験するとどうやら話は違ってくる。
なにせ第一線で活躍していた老舗のディスコで聴くのだから、これを例えるならビートルズのファンがリバプールのキャバーンクラブでビートルズの演奏を聴くぐらいエモーションにかかわる話しになってくる。
入場の儀
ここからはDJ BLUEさんやゆけむりDJsの面々が六本木のマハラジャでDJやるということで行ってみたという話になります。
正装。シューズ禁止。という高いハードルを越えていざ入店。ラグジュアリーな内装でピシッとした店員さんもちらほら。
そこでお金を払い(ハッピーアワーで19:00〜20:00は2000円)入場。
ドリンクはチケット制でだいたい一杯500円くらいなので六本木の酒場なのに良心的な値段。おそらくそこらへんの踊り場の酒よりも安いと思ってしまったほどだった。
ギラついた照明。今時見ないであろうバブリーなミラーボール。そしてお立ち台。
そして80〜90年代に踊り狂ってきたであろう体力無限界隈の「祖」的な性熟したお姉様たちや年配のおっさん。そしてなぜか、なぜいる的な20〜30代の若めのサラリーマン。そして異世界へ迷い混んでしまった体力無限界隈たち。という構図が爆誕していた。
▲恐る恐るピアノを広げる妹尾ころり(体力無限界隈)
迷い混んでしまったというより、「体験しに来た」というふうな表現に近い気がした。例えるなら伊賀に忍者体験をしに来ましたぐらいのノリ。
自分自身、バブルこそ体験をした事は無いが、あのバブルに浮かれていた時代の「浮かれた気分」以外そこに全部存在していた気がした。
テクノロジーはあれからどんどん進歩して街は発展してきたかもしれないが、戦後最弱の経済力になってしまいGDPも下がりに下がりリストラ、年金もいつ貰えるかわからない。麻生太郎財務相兼金融担当大臣の「老後は夫婦で2000万円が必要」発言など実際、混沌とした世の中ではある。
当時は一切そういった問題がなく一生懸命に働き一生懸命に遊んだのだろうと思う。
現在がその真逆だとするなら、我々はなんとなく働きなんとなく遊んでるんだろうと思うと少し寂しく思えてしまった。
全力で踊る性熟したお姉様達を見て泣けてきてしまった。
バブルは終わったが六本木の夜は終わらない。
◼︎関連プレイリスト
Night Tempo,Winkの「Wink - Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ - EP」をApple Musicで
Get Wild (HARETOKI MIX)[STEM] by ハレトキドキ | Free Listening on SoundCloud
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